オンライン学習はじめの一歩

【オンライン学習】PC操作に自信がなくても大丈夫！よく使うツールの「これだけ」を知っておこう

オンライン学習は、場所を選ばずに学べる便利な方法ですが、「子供が使うツールが難しそう」「PC操作に自信がないから、サポートできるか不安」と感じる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。特に、パートタイムで忙しい毎日を送る中で、新しいことに時間をかけるのは大変なことです。

しかし、ご安心ください。オンライン学習で使うツールにはいくつかの種類がありますが、保護者の方がそのすべての機能を完璧に使いこなす必要はありません。子供の学習をスムーズに見守るために、これだけは知っておくと役に立つという「基本のポイント」を押さえるだけで十分なのです。

この記事では、オンライン学習でよく使われる基本的なツールの概要と、保護者の方が最低限知っておくと安心できる操作について、PC操作が苦手な方にも分かりやすく丁寧にご説明します。

なぜ保護者がツールの基本を知っておくべきなのでしょうか？

「ツールを使うのは子供なのだから、保護者が知らなくても良いのでは？」と思われるかもしれません。しかし、保護者の方が少しだけツールの基本を知っておくことで、以下のようなメリットがあります。

• 子供からの質問にスムーズに答えられる: 子供が操作で困ったとき、「このボタンは何？」「どうすればいいの？」と聞かれても、少しでも知っていればヒントを与えられます。
• 学習の様子を少し把握できる: 子供がどんな画面を見ているか、先生や他の子とどうコミュニケーションを取っているかなど、基本的な操作を知っていると、子供の学習状況を想像しやすくなります。
• 予期せぬトラブルに落ち着いて対処できる: 「先生の声が聞こえない」「画面が固まった」といった小さなトラブルが起きた際、音声設定の確認方法など、基本的な切り分けができると慌てずに済みます。
• 保護者自身の不安が和らぐ: 「何をやっているか全く分からない」という状態から、「これなら少し分かる」という状態になるだけで、見守る側の安心感が増します。

もちろん、すべてのサポートを保護者がする必要はありません。多くのオンライン学習サービスは、子供が一人でも操作しやすいように工夫されています。ここでご紹介するのは、あくまで「保護者の方が知っておくと、より見守りやすくなる」という情報です。

よく使われるオンライン学習ツールの種類

オンライン学習で子供たちがよく使うツールは、主に以下の2種類に分けられます。

1. ビデオ通話ツール: 先生や他の生徒とリアルタイムで繋がって、授業を受けたりコミュニケーションをとったりするために使います。代表的なものに、ZoomやGoogle Meetなどがあります。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも利用できるものがほとんどです。

2. 学習管理システム（LMS）やオンライン教材プラットフォーム: 先生からの課題が配られたり、教材動画を見たり、オンラインテストを受けたり、宿題を提出したりするために使います。学校から指定される場合もあれば、個別のオンライン教材サービスが独自のシステムを提供している場合もあります。ウェブブラウザでアクセスするものや、専用のアプリを使うものなどがあります。

これらのツールは、それぞれの目的に合わせて様々な機能を持っていますが、保護者の方が知っておくべき操作は限られています。

保護者が「これだけ」知っておきたいツールの基本操作

ここでは、前述の主要なツールについて、保護者の方が最低限把握しておくと良い基本操作のポイントをご紹介します。具体的なツールの種類によってボタンの位置やデザインは少し異なりますが、基本的な考え方は共通しています。

ビデオ通話ツールで知っておきたいこと

授業に参加する際などに使われるビデオ通話ツールについてです。

• 参加方法: 先生から送られてくる「ミーティングIDとパスコード」、または「参加用リンク」を使って参加します。リンクをクリックするのが最も簡単です。

  • ポイント: 参加用リンクがどこに送られてくるか（メール、チャット、学習管理システム内など）を事前に確認しておきましょう。

• 音声とビデオの操作（ミュート/ミュート解除、ビデオオン/オフ）: ビデオ通話ツールの画面には、必ずと言っていいほどマイクのアイコンとカメラのアイコンがあります。これが音声とビデオのオンオフを切り替えるボタンです。

  • マイクアイコン: クリックするたびに、自分の声が相手に聞こえる「ミュート解除（オン）」と、聞こえなくなる「ミュート（オフ）」が切り替わります。自宅での生活音が入らないように、基本はミュートにしておき、発言するときだけミュートを解除するのがマナーです。
  • カメラアイコン: クリックするたびに、自分の映像が相手に見える「ビデオオン」と、見えなくなる「ビデオオフ」が切り替わります。
  • ポイント: これらのアイコンは、画面の下の方に表示されていることが多いです。アイコンに斜線が入っている状態が「オフ」（声が聞こえない、映像が見えない）であることを覚えておきましょう。

• 画面共有の見方: 先生が資料などを見せるために、自分のパソコンの画面を共有することがよくあります。画面共有が始まると、子供の画面いっぱいに先生の画面が表示されます。

  • ポイント: 保護者の方が何か操作する必要はありません。子供が先生の画面をちゃんと見られているか、文字や画像が小さすぎないかなどを確認してあげられると良いでしょう。

• チャット機能: 先生に質問したり、先生や他の生徒から連絡がきたりする際に使われるテキストメッセージ機能です。

  • ポイント: チャットのアイコン（吹き出しの形など）が画面のどこかにあることを知っておくと、子供が先生とメッセージのやり取りをしている様子を把握できます。

学習管理システムやオンライン教材プラットフォームで知っておきたいこと

課題の確認や提出、教材の閲覧などに使われるシステムについてです。

• ログイン方法: IDとパスワードを入力してシステムに入ります。

  • ポイント: 子供のIDとパスワードを安全な場所に控えておきましょう。システムによっては、一度ログインすれば次回から入力を省略できる設定もあります。

• 今日の課題や教材の場所: システムにログインしたら、「今日の課題」「授業を受ける」といった項目がどこにあるか、どのようにアクセスするかを把握します。

  • ポイント: システムのメニューやボタンの配置はそれぞれ異なりますが、「ホーム」「学習」「課題」といった分かりやすい言葉で表示されていることが多いです。子供と一緒に最初の数回だけ一緒に見てあげると、子供も慣れやすいでしょう。

• 課題の提出方法（保護者が関わる場合）: オンラインで課題を提出する場合、ファイルをアップロードしたり、テキストを入力したりといった操作が必要になることがあります。

  • ポイント: 複雑な操作が必要な場合は少ないですが、写真で撮った宿題をアップロードするなど、簡単な操作を子供と一緒にやってみると、保護者の方も流れを理解できます。

• 子供の進捗確認（簡単なもの）: 多くのシステムでは、どの課題を終えたか、テストの結果はどうかなど、子供の学習の進み具合を保護者が見られる機能があります。

  • ポイント: 「レポート」「進捗」といった項目を探してみてください。細かい分析は難しくても、「今日はここまで進んだんだな」といった大まかな状況は把握できることがあります。

PC操作の不安を減らすためのヒント

新しいツールの操作に戸惑うのは自然なことです。特にPC操作に慣れていない場合は、画面を見るだけで疲れてしまうこともあるでしょう。そんな時のために、いくつかのヒントをお伝えします。

• アイコンの形を覚えましょう: マイクの形、カメラの形、メッセージの吹き出しの形など、よく使う機能のアイコンの形を覚えておくと、どこに何があるか分かりやすくなります。
• 焦らないことが大切です: 最初は分からなくても大丈夫。すぐに使いこなせなくても、誰も責めたりしません。
• 子供と一緒に見てみましょう: 子供の方がツールの操作にすぐに慣れることもあります。一緒に画面を見ながら「これは何？」「次はどうするの？」と聞いてみると、子供も教えることで理解を深められますし、保護者の方も学ぶことができます。
• 困ったらメモを取りましょう: 最初は、どのボタンを押せばどうなるかなどを簡単にメモしておくと、次回からスムーズに進められます。
• スマートフォンやタブレットも活用: パソコンよりスマートフォンやタブレットの操作の方が慣れているという方もいらっしゃるでしょう。多くのオンライン学習ツールはこれらの端末でも利用可能です。必ずしもパソコンが必要ではない場合もあることを覚えておきましょう。

まとめ

オンライン学習で使うツールの操作全てを保護者の方がマスターする必要はありません。ビデオ通話での音声・ビデオのオンオフ、学習管理システムでの課題の場所など、「これだけ」という基本のポイントを押さえるだけで、子供の学習を見守る上での不安はぐっと減らせます。

完璧を目指すのではなく、「子供が困ったときに、ほんの少しヒントを与えられるように」「最低限、今何をしているか把握できるように」という気持ちで、少しずつ慣れていくことが大切です。

オンライン学習を始める一歩として、まずはどんなツールがあるのかを知り、ご紹介したような基本操作を親子で一緒に確認してみてはいかがでしょうか。きっと、オンライン学習がもっと身近に感じられるようになるはずです。

この情報が、忙しい毎日の中で子供の教育を考える保護者の方々の不安を少しでも和らげ、オンライン学習を始めるための一助となれば幸いです。